最後のお別れ

先日身内が亡くなりました。

最近のスクラップブッキングセミオーダーをご依頼頂いた方の中には、

「死ぬまで大切にしたい」
「私の棺桶に入れてもらう」

そんな言葉を複数聞くようになりました。

そんな中、自分も身内の最後を立ち会う体験をしたのですが、

リアルに
「ここに私が作ったスクラップブッキングが入るのだ」

と自覚してきました。

お客様の中には、
「自分が作った作品を焼かれるってどんな感じ❓」

とご心配くださいましたが、
私は
「大丈夫ですよ。
その方の望むようにしてもらえるのが1番です。」
と答えました。

作品を
遺族に引き継がれても
棺桶の中で一緒に逝っても

望むそれが叶うことが1番嬉しいことである。

そう思っていました。

今回の告別式の体験は、
「本当に私はどう思っているか?」
の確認体験だったと思います。

実際私は何を思ったか?

私は
「急にできることではない」

と思いました。

スクラップブッキングに思いを詰め、
自分の意思を家族に伝え、

これは奇跡的、自覚的、必然でしか叶わない。

意思がないと叶わない。

現実に
うちの場合、
近々で作ったであろうものや、
多分喜んでいた物など、
なんとなくで金具などついてない物、

いわゆる棺桶に入れれそうなものを
予想したものを入れました。

本当に逝った本人が入れて欲しいものかは
わからないのです。

その上では、
生きて意思があるうちに、
自分の思いを発信したいと思ってもらえること、
その選択肢に私が製作したスクラップブッキングがチョイスされることは非常に感慨深いものがあります。

私の作品が火葬される事をどう思うか?

それは何も問題のない事。

その方の意思が反映されたかどうかに私の喜びが含まれます。

そして、
できることなら、
・遺族の思い出に
・お別れが上手く出来ない方の為に
・故人からの最後のプレゼント🎁に

そんなオーダーにも応えた
全身全霊を込めた作品を作りたいと思いました。

何か、、、なにか‼︎
スクラップブッキングセミオーダーが
お役に立てるのではないか。

その涙を
その想いを
その言葉を

「作品に」、「形に」
表すことができるのではないか。

そんな想いを、
私にできることを、
私にしか出来ないことを

考えています。

全然泣かなかった私。

今このブログを書きながら涙が溢れるのは、

なにかを形に。。。

そんな想いがあるのかもしれません。

自分が何できるわけではない。
それでも
私らしくを常に観たいと思っている。

言葉に変換できない感情が多様に漂う。

その想いを汲み取って形にできる事ができるのではないか。

今年の活動は、
自分とセミオーダーとの関係を注意深く観察する時間となりました。

セミオーダーの魅力を自分なりに捉えていましたが、また新たな膨らみが期待できます。

それを踏まえ、今年を来年を意識して、
喪に服したいと思っております。

ご覧頂きありがとうございます。

AkemiWorld/明流

アートスクラップブッキング作家明流(meiryu)スクラップブッキングをアートに昇華。全国でも珍しいオーダー受注をはじめ、海外出展への挑戦や、ご要望に沿う出張教室も賜ります。「想いを形に」をコンセプトに、お客様が充実するひと時を過ごして頂けるよう、全力で作品制作に取り組みます。

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